■アスベスト調査 | |||||||||||||||||||
●建材や吹付け材などのアスベスト含有分析 | |||||||||||||||||||
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【調査内容】 ・基礎調査(文献調査、目視調査) ・アスベスト含有分析(吹付け材、建材等) ・アスベスト粉じん調査(環境大気、室内) ・アスベスト除去の相談 ・その他(解体・除去時の環境測定、測定方法のプランニング建材以外のアスベスト含有分析等) 平成17年夏、アスベスト問題が急浮上し多くの情報が報道されました。過去にダイオキシン問題でも似た状況はありましたがこのアスベスト問題は肺がんや悪性中皮腫で死亡するなどの健康被害が明るみになり大きな社会問題となりました。 当協会では、この問題に対応するために、現状の調査と健康被害リスク軽減のお手伝いをしております。
平成17年に起きた石綿問題が沈静化してきたように思えたときに、年明け早々の1月5日の新聞記事で「無警戒の石綿3種検出」「自治体の75%調査せず」の記事に驚かされました。石綿問題は、平成17年に「特定化学物質等障害予防規則」から独立させた「石綿障害予防規則」により規制と予防の強化を図りました。これと同時にアスベスト加工業や周辺における健康被害が明るみになり、各地で使用実態の調査が行われ、そして、翌平成18年にはアスベストの定義(含有量の定義変更)が変更され※1、再度調査を行うことになりました。この年には分析方法がJISで定められましたが、このときのアスベストの定義(種類)と適用範囲、使用実態の認識の誤解が問題に発展したものと考えられます。 ■アスベストの定義(種類) アスベストの種類は、次の6種です。平成17年に問題になったときは、加工に多く使われていたクリソタイルが話題の中心でした。しかし、既に対処されていたと思われ健康被害が高いアモサイトやクロシドライトの使用実態が見つかりました。
■JIS法(JIS A 1481)の適用範囲 JISでは、石綿の定義を6種としていますが、分析の適用範囲はクリソタイル、アモサイト、クロシドライトの3種としています。しかし、解説に「残りの3種」(トレモライト、アンソフィライト、アクチノライト)の記述がされています。 ■使用実態の誤解 石綿問題が顕著になった時点では、「残りの3種」は国内では使われていないとの認識でした。官庁が出す資料などでも類似の記述がありました。しかし、建材を中心に検出される事例が見つかりました。 ■問題の原因 国では、この報道に対しては静観していますが、使用実態がないものを対象に分析する必要はないという判断やJIS法では3種の分析方法しか述べていない点が、今回の問題の発端になったと思われます。また、天然鉱物に含まれていても今回の報道であるような高濃度(報道ではトレモライトが53%)に存在するとは予想外だったと思われます。 当協会では、昨年の平成18年より6種の分析をしています。当初前項で述べたようにJIS法での分析で十分と考えていました。しかし、石綿が6種の定義である以上、石綿の調査の依頼については6種行うべきとの判断をしたためです。今春にはJISが改定される予定です。今回の件は不幸にも誤認から生じたものではありますが、既に「不検出」とされている試料の「残り3種」の再分析や今後の依頼には内容の確認を経て進める必要があります。
□調査詳細内容、資料等はこちらをご覧下さい。 ・アスベスト(石綿)調査のご案内(PDFファイル) |
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